guteki’s blog

愚適庵の日文美術館

 自作の、詩集・小説・随想など、一文をわざと長くしたり、逆に短文にしたり、形式段落を長大にしたり、訳の分からない文体にしたり、
色々に描いたものを展示しています。

2022-01-01から1年間の記事一覧

言語の必要不可欠性

言語が人間にとって水や空気或は食料と同様に無くてはならない物だと言う事が忘れ去られているような昨今、今一度その必要不可欠性を確認しておくのは悪い事ではない。言語が人間にとって如何に大事かと言う事を人類の初めに戯画的に示唆したのが有名な旧約…

正読と誤読

正読と誤読 辞書を引いてみるとおかしなことに気付く。「誤読」(誤って読むこと)という言葉は出てくるが、対義語とされて然るべき「正読」(正しく読むこと)という言葉は出てこない。これは何を意味しているのであろうか。正読するのは当たり前で誤読が問…

詩の行方

●詩と歌 詩歌(しいか)と一口に言うが、「詩」と「歌」は元来別物である。「詩」とは「漢詩」のことであり、「歌」と言えば「和歌」のことを指す(もちろん「詩」を「うた」と読むことも出来る)。要するに歌の中で、日本のもの、つまり日本人が本来持って…